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上書きしちゃった

第12章 拒絶と欲望の狭間で


タ「……やっぱ……中、熱いな。」

キタニが低く唸り、ゆっくりと深く奥まで沈めていく。

なとりが崩れ落ちた横で、彼は余裕そのものの動きを見せる。

タ「なとりに散々かき回された後だから、余計に締まるな……。」

「……っ、やめて……言わないで……!」

羞恥で顔を覆う女の手をキタニは強引に外し、その表情を見下ろす。

タ「隠すなよ。……可愛い顔、ちゃんと見せてくれ。」

腰を打ちつけるたびに女は喘ぎ、涙を浮かべながら身を捩る。

「やっ……あっ……タツヤ……!」

名前を呼ぶ声に、キタニの目が細められる。

タ「……良いね、その声。もっと俺の名前、呼んでみろよ。」

容赦ない突き上げに、喉の奥から甘い悲鳴が漏れる。

「タツヤ……あっ……タツヤ……!」

耳元でその声を受け止めるたび、キタニの笑みは熱を帯びていった。

隣でまだ荒い息を整えていたなとりが、その様子に嫉妬を隠せず女の手を握る。

な「……かや、俺のことも忘れないで……。」

「なとり……っ……!」

必死に呼び返す女に、キタニが挑発めいた笑みを浮かべる。

タ「ほら、まだ余裕あるじゃん。……俺の中で啼いてるくせに。」

激しい律動に、女の身体は限界を迎えつつあった。

「だめ……もう……!」

タ「ダメって言っても……止められないんだよ。」

キタニの声は低く、荒く、快楽に溶けていた。

そして――

次の瞬間。

「……っ、あぁ……!」

彼の全身が震え、奥へと勢いよく熱を放った。

「いやっ……あっ……!」

溢れ出す感覚に女の身体は痙攣し、涙を浮かべながら彼に抱きすくめられる。

タ「……最高だったよ、かや。」

耳元に落ちた囁きは、余裕と甘さを含んでいた。

なとりはその光景を見つめ、複雑な感情に眉を寄せながらも彼女の手を強く握りしめる。

な「……もう2度と渡さないから。」

キタニは笑みを浮かべ、女の頬に唇を落とす。

タ「それは、どうかな。」

熱の余韻が消えぬまま、3人の夜はまだ終わりを告げなかった。
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