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上書きしちゃった

第12章 拒絶と欲望の狭間で


タ「最高だな……2人に同時に抱かれるなんて、どう感じてんの?」

女は答える余裕もなく、ただ身体を仰け反らせる。

なとりが中を埋め尽くすように動き続けるたび、全身が快楽に痺れていった。

「……タツヤ……なとり……もう……。」

震える声で2人の名を呼んだ瞬間、部屋の熱はさらに高まり夜はまだ終わりを告げそうになかった。





なとりの動きは限界に近づいていた。

深く、荒く、ただ女の奥に熱を刻み込むことしか考えられなくなっている。

な「……かや……もう……だめだ……。」

掠れた声と共に、なとりは必死に抱きしめ全身を震わせた。

「やっ……んんっ……!」

彼の熱が奥に流れ込んでいく感覚に女は目を見開き、背筋を大きく反らせる。

身体の中を満たしていく奔流に、全身が痺れるような快感で震えた。

なとりはそのまま女の肩口に顔を埋め、乱れた息を何度も吐く。

な「……好きだ……俺、やっぱり……止められない……。」

苦しいほどの声で吐き出すその告白は、嫉妬と独占欲に滲んでいた。

女がその髪を震える手で撫でると、なとりはようやく力を抜き彼女の上に崩れ落ちる。

身体を震わせながらも、まだ中には彼の熱がじんわりと広がっていた。

そんな2人を、横で見つめていたキタニが低く笑う。

タ「……お疲れ。けど、まだ夜は終わってないよな?」

なとりがぐったりと女の上から離れると、キタニが入れ替わるようにして彼女の身体を押さえ込んだ。

「タツヤ……もう、むり……。」

涙で濡れた瞳で訴える女に、彼は余裕を滲ませた笑みを落とす。

タ「無理でも、受け入れてくれるだろ? ……俺のこと、さっき呼んでくれたじゃん。」

そう囁くと同時に、彼の熱が入り口に押し当てられる。

まだなとりの痕跡が濃く残る場所に、新たな熱が押し込まれる瞬間――

女の喉から甘い悲鳴が迸った。

「やぁっ……あっ……!」

痛みと快楽が入り混じる刺激に、全身が跳ねる。
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