第12章 拒絶と欲望の狭間で
タ「……ああ、やっぱ……上手いな。」
女の頭を軽く押さえ、ゆっくりと腰を動かす。
喉奥まで届くたびに涙が滲み、なとりに揺さぶられてさらに声が漏れそうになる。
「なとり……っ、ちょっと……動かないで……。」
必死に訴える女の声は震えていた。
しかしなとりは余裕をなくしていて汗に濡れた額を彼女の首元に押しつけ、吐息を荒げながら続ける。
な「……無理……今止めたら狂いそう……。」
「んぐ……っ……んん!」
口に収めたまま、奥から突き上げられる衝撃で喉が震えた。
キタニはその苦しげで淫らな姿に、口元を歪めて笑う。
タ「なぁ、すげぇな……2人同時に相手できるとか、お前……本当に可愛すぎる。」
女は涙を滲ませながらも、必死に舌を絡める。
「ん……ちゅ……んんっ……。」
唇をすぼめ根元まで飲み込もうとする仕草に、キタニの余裕ある表情も徐々に崩れていった。
タ「……くそ……俺も……出そうだ。」
声が掠れ、腰の動きが速くなる。
なとりもその言葉に反応し、さらに深く突き上げる。
な「……俺より先に出さないでくださいよ……。」
荒い声で吐き捨てながら、女を強く抱きしめた。
「……っ、んん……!」
2人の熱に同時に責め立てられ、女の身体は限界に近づいていく。
キタニの手が女の頭を優しく押さえ、囁いた。
タ「もうちょっとだ……そのまま……飲んでくれよ。」
次の瞬間、喉奥に熱が奔った。
「……っ、あぁ……!」
キタニの吐息と共に、白濁が勢いよく流れ込む。
女は反射的に目を見開き、けれども逃げ場もなく全てを受け止めるしかなかった。
熱が舌の上を満たし、喉奥へと落ちていく。
タ「……良い子だ。」
キタニの手が髪を撫で、その声音には満足げな色が滲む。
なとりはその様子を目にして、嫉妬と欲望がさらに燃え上がった。
な「……かや……俺のことだけ感じて……。」
彼は奥へと強く突き込み、女の甘い悲鳴を引き出した。
「やっ……あっ……も、むり……!」
涙と涎が混じり、乱れ切った顔で必死に応える女。
キタニはその姿を見ながら、余韻に浸るように笑った。