第12章 拒絶と欲望の狭間で
な「……すご……締め付け……。」
なとりの声は途切れ途切れになりながらも、確実に奥へと進んでいく。
眺めていたキタニが、にやりと笑いながら彼女の頬を撫でる。
タ「な、可愛い声出してる。……痛いのか? それとも気持ち良いのか?」
女は答えられず、ただ涙ぐみながら首を振った。
だが、身体は素直に反応していた。
なとりが動くたび、奥から熱が込み上げ甘い声がこぼれてしまう。
な「……かや、俺のこと感じて……。」
「なとり……っ、や、だめ、そんな……。」
否定する言葉とは裏腹に、腰は無意識に彼を受け入れていく。
な「すげぇ……本当にやめられない……。」
なとりは必死に腰を打ちつける。
ソファが軋み、2人の呼吸が交じり合う。
キタニはそんな2人を余裕の笑みで見下ろしていた。