第11章 ほどけない指先
なとりの身体が大きく震えた。
な「……っ、もう……だめ……っ!」
堪えることなく、女の口の奥に熱を吐き出してしまう。
女は目を見開き、けれども酔った勢いで最後まで受け止めてしまった。
「ん……っ……。」
その熱を舌で確かめるように味わい、ゆっくりと口を離す。
なとりは荒い呼吸を繰り返し、汗ばんだ額を押さえながら座り込む。
な「……ごめん、抑えきれなかった……。」
その声音には罪悪感と同時に、どうしようもない欲望がまだ残っていた。
女が小さく首を横に振ると、なとりは彼女を抱き寄せ突然その唇を奪った。
「ん……!」
驚いて声を漏らす女。
舌を絡められ、強引に口の中を味わわれる。
な「……俺、まだ止まれない……。」
掠れる声でそう告げると、なとりは彼女を押し倒した。
ソファの上、ふわりと沈み込む身体。
キタニが横で余裕たっぷりに眺めながら笑う。
タ「へぇ……先に出したくせに、まだ勃ってんのかよ。」
挑発的な口調。
けれど確かに、なとりの熱は萎えることなく硬さを保ち、むしろさらに熱を帯びていた。
な「……関係ないです……俺は……かやの中に入りたい。」
なとりの目は真剣で、必死で。
女は頬を赤らめ、震える声で彼の名を呼んだ。
「なとり……待って、まだ……。」
だがその抵抗は弱く、酔いに溺れた身体は既に受け入れる準備を整えていた。
なとりは彼女の下着を乱暴に引き下ろす。
布地が太腿まで滑り落ち、むき出しにされた柔らかな肌が空気に晒される。
な「……可愛い……。」
彼は喉を鳴らし、そのまま先端を押し当てた。
「やっ……急に、そんな……。」
思わず腰を逸らす女。
けれどなとりは止まらない。
な「……入れるよ。」
その低い声に、彼女の胸は大きく震える。
そして、熱がゆっくりと中に沈んでいった。
「……っ、ん……!」
狭い内壁が押し広げられ、強い圧迫感が彼女を襲う。