第11章 諦めない婚約者
「そうだ…いいよ、奏音ちゃんといても。ただ私とは結婚してもらうし、奏音ちゃんに子供が産まれたら私の子として私が育てる。」
私と悟くんは何を言ってるのかわからずに固まってしまった。
私は愛人で、子供を産んでも取り上げられる?
そんなの、耐えられるはずない。だから無理な要求をしてくるのか。
「脱げ……早く脱げつってんだよ。奏音ごめん、新しいの買うから服着せて。」
声のトーンが落ちた悟くんは雫さんを着替えさせるよう言ってきて、私はすぐに彼女の服を脱がせてタオルを巻き、寝室に連れていく。
あまり寝室には連れてきたくはないが、悟くんがめちゃくちゃ怒っていたので急いで着替えさせる。
着替えさせてから急いで悟くんの着替えを脱衣所に持っていくと、すでに上がって身体を拭いていた。
「奏音ごめん。今日せっかく休みなんだけど、本家に行く。早く終わらせよ、これ以上奏音を傷付けたくない。」
「うん…ありがとう。」
持っている服を受け取りランドリーワゴンに置いた。
表情はよくわからない…無表情にも見えるし、怒っているようにも見える。
優しく手を取られ白い茂みを這うと、柔らかいモノに触れる。
「触られた…ちょっとだけごめん。」
悟くんの局部全体を撫でさせられるとその手は解放され、悟くんは服を着た。
「え、いいの?その…おっきくなって……。」
「ん?いいよ、早く行かないと。」
私の手の中で質量を増したソレは下着の中に窮屈そうに仕舞われた。
私の服を悟くんが選び着替えると、雫さんに声をかけ3人でバルコニーに出る。
あれ、悟くんご飯食べたのかな…。
私の腰を抱き、雫さんの肩に触れた。