第10章 最強の復活
悟くんは今までのことを説明し、生徒1人1人を見ていく。
「みんな、よくやったね。強くなっちゃって…先生嬉しいよ。」
ピンクの髪の男の子が眉間に力を入れ下唇を前に出した。
あれ、泣く。
「五条先生ぇ〜!!」
泣きながら悟くんに抱きついた。
みんな優しい顔をして笑っていた。
悟くん、みんなに愛されているんだね。
「そうだ、みんな!奏音とはみんなの方が歳近いけど、変な気起こさないようにね!グッドルッキングガイの僕に惚れるくらいだから、みんなには興味ないよ!」
惚れっ……なんてことを言ってくれるんだ、みんなと接しにくくなるじゃないか。
みんながどのくらい強くなったか見ようか、と私の手を引きながらどこかへ向かっていく。
みんなと離れてから1年も経つもんね、思う存分楽しんでもらいたい。
グラウンドまで来ると私は階段に座り、みんなが戦う様子を見ていた。
今日、最強の五条悟が呪術界に復活した。
そんな中、またあの人が動き出したことを、私たちはまだ知らない。