第10章 最強の復活
目が覚めると綺麗な身体でベッドの上にいた。
「おはよ。すっごい可愛かったね。奏音のこと、余計好きになっちゃったよ。」
ニコニコ笑う綺麗な顔を見て、最中のことを思い出し顔に熱が集まっていく。
私、すごいこと言ってた気がする。
悟くんに背中を向けて布団を頭まで被った。
「え、なに?あんなにどろどろに愛し合ったのに、恥ずかしくなっちゃったの?欲望丸出しの奏音も最高だけど、そんな君も可愛い…。」
ぎゅうっと背中から抱き締められ、悟くんの体温と心音を感じて余計恥ずかしくなる。
この身体に……もう、思い出しちゃう。
これで30歳とか、認めない…。
いや、だからこんなに色気ダダ漏れなのかな。
「ごめんね、奏音が可愛すぎて理性吹っ飛んでた。無理させちゃったよね。」
「…大丈夫。悟くんは?病み上がりだったし…。」
「だから、反転術式あるって言ったでしょ?」
反転術式ってそんな万能なものなのか…。
好き好きと何度も呟いた彼は起きてと起き上がった。
「身体、拭いただけだからシャワー浴びよ。」
ん…と短く返事をしてベッドから降りた悟くんについて行こうと立ち上がろうとしたのだが、立ち上がれずにベッドからずり落ちて床に尻餅をついた。
足に力が入らない…腰が痛い…。
「あーごめん、やっぱ負担すごいね。昨日イきっぱだったし…ピストンも激しすぎたかな…。」
イきっ…ピスっ……肩を抱かれながら顔を覆う。
ダメだ…どうしても思い出してしまう、昨日の彼の姿を……。
笑いながら抱えられ、お風呂へと向かう。