第9章 離れることは許されない
「ご、ごめんなさい…我慢出来なくて漏らしてたみたいで…。」
恥ずかしくて顔を上げられない、悟くんも黙ったままで…穴があったら入りたい。
すると突然悟くんは吹き出し笑い出す。
「あはははっ!もしかして、おしっこ漏らしたと思ってるの?くっ、ふはははっ!可愛過ぎるでしょ!」
え、違うの?だってこんな濡れてるなんて、それしか考えられない…。
降ろしてもらい、急いでティッシュを押し付ける。
タオル持ってこないと…いや、とりあえずシーツを…。
「膣分泌液…愛液だよ。おしっこだと黄色くなるでしょ?」
そうだ、シーツは真っ白だから確かに黄色くなるかもしれない。
だけどこのシミは黄色くない。
「奏音はキスで気持ちよくなって、びしょびしょに濡らしてたってこと。」
どうしようどうしよう…と焦って血の気が引いていた顔に、今度は熱が集まっていく。
悟くんはシーツを持って寝室を出ていきついていくと洗濯機の中に放り込んだ。
「気になるなら…ついでだし、洗っちゃお。それで……ほんとに触らなくていいの?」
引き寄せられて前に立たされると後ろからお腹に手を回し、下腹部をするすると撫でられる。
「お腹、空いたから…。」
「ふふ、そうだね。美味しいものいっぱい食べよ。」
悟くんはまだダメだよと言えば、反転術式があるからと言いくるめられた。