第9章 離れることは許されない
悟くんの膨らんだところを見つめ、どうしようかと悩む。
そういえば途中で終わったから、私は何回かイかせてもらったけど、悟くんは1回もイっていない。
「これは生理現象だから…だから処理するだけだから…。」
わけのわからない言い訳を1人でして、悟くんのモノを露わにした。
最初に拭いた時は血がついていて申し訳なかった…乾いていたし…。
溢れてくる先走りを舌先で掬い取り、そのまま咥える。
どうせ亀頭しか咥えられないので手で扱きながら舐めていると、びっくりする程早く出て口を離し飲み込んだ。
「奏音……?」
「っ!悟くん!起きて……悟くん?」
呼びかけても反応はせず、目は私を見ていない。
完全に治るまで時間がかかるって、そういうこと?
また前みたいになるってこと?
反転術式も使ってるのにどうして…。
「悟くん?無下限呪術を自動に出来る?反転術式使える?」
前と同じなら何度呼びかけても意味はないので、とりあえずして欲しいことを伝える。
「それか、術式を発動しないように出来ないかな?」
聞こえてるはず…先程私の名前を呼んでいたから、どうにか反応してくれないだろうか。
「出来そうなら私の名前を1回呼んで、無理なら2回呼んで?」
もし出来るならもう硝子ちゃんや憂太くんを何度も呼ばなくて大丈夫だろう。
じっと悟くんを見つめた。
「……奏音…。」
そのまま少し待っていたが、2回目が呼ばれることはなかったので、手や口を洗いに行く。
さすがにこのベタベタでは悟くんに触れない。
右手が唾液等で汚れている。
あの状態なのに力をコントロール出来るってすごいなぁ…さすが悟くん。
手や口を洗い、お湯でタオルを濡らして寝室に戻る。
「そのままで行っちゃってごめんね、ベトベトにしちゃった。」
悟くんのモノを綺麗に拭いて服を戻した。