第8章 2人が交わる時
「苦しそうだし、1回イっとこっか。」
その言葉を合図に、陰核に触れる指の動きが激しくなる。
くるくると円を描くように優しく激しく触れられていれば、すぐに快感の波が押し寄せて弾けた。
「我慢してたんだね、もうイっちゃった。びしょびしょに濡れてるから、たぶん指なら痛くないよ。」
何度か陰核を押し付けてから指が膣口に滑る。
「ん…ぁ……んっ…っ!」
指が沈んでいく度に声が漏れる。
「あ、奥、届いちゃったね。どこ好き?気持ちーとこ触ってあげる。」
わかんないと言えば、ゆっくり全体を撫でていく。
ある一点を触られると腰が跳ねた。
「ん、ココだね。Gスポ気持ちーでしょ?」
呼吸を荒くしながら甘い声を漏らし、腕を額に乗せてボーッと悟くんを見つめる。
普段も優しいのに、こういう時はもっと優しい悟くんに、心臓と下腹部がきゅんきゅんする。
瞳に熱を宿しながらも、穏やかに優しい顔をしている。
「ごめん、ちょっと拡げるから痛いかも。」
指を少し引き抜き2本目の指を挿れて、ぐぅっと先程の位置に押し進めていく。
「あっ、はぁあっ…ん"ぅ……ん"あ…はっ、あ…。」
「ごめん、痛いね。でもこのままだと、僕の挿れたらもっと痛いから、もう少しだけ我慢して?」
悟くんの指2本であの太さに届くはずない。
処女が悟くんのを受け入れるのって、相当きついのかも…と今更になって怖くなってきた。
挿れた2本の指を開いて拡げられる。
我慢しなきゃ…悟くんの力が戻るかもしれないんだから。