第5章 縮む距離

熱を宿した鋭い蒼を伏せて胸の突起に吸いつく。


揉んでいた胸は指で突起を摘み捏ねて、舌が這う突起はカリッと甘噛みされた。


与えられる快感に枕を掴みながら耐えていると、揉んでいた手がお腹を這いながら移動して茂みを包み込む。

そのまま優しく指で割れ目の周りを撫でられて、腰をクネクネと揺らした。


「んぅ…あ、はぁ…悟くん…んっ、んふぅ…っ。」


早く触って欲しい…触って欲しくておかしくなりそう。


割れ目を通り過ぎて内腿を撫で、また戻ると股関節を撫でる。

胸はずっと舐めているのに下は焦らすように周りを撫でるだけなので、膝をピクピクと揺らしながら足をバタつかせていた。


耐えていればちゅぱっと胸から唇が離れて、軽く息を乱した悟くんがふっと鼻で笑った。


「ねぇ奏音、なんでずっと会っていなかった僕を助けてくれたの？あんな風に突き放したのに、そんなに僕に生きてて欲しかった？」


「え……あっ！っ…ぁ、んっ…ぁん、それが、悟くんの…あんっ、望みだと、思ったから…あ…。」


声、恥ずかしい…抑えられない。


話しかけながら指を割れ目に沈めて陰核に触れると優しく撫で始める。

なんで今聞くのだろう。


「そうじゃなくて…1回しか使えないんでしょ？なんでそれを僕にしてくれたの。」


「わっ、かんない…っ、躊躇いなんて、なかったっ…あっ、たぶんずっと、好きだったのかも…んぅ、まって、あっ！やっ、おかしっ…んぅ〜〜っ！！」


快感で上手く喋れず時間がかかっていると、撫でられている陰核からくちゅくちゅと音が鳴って、それが激しくなると腰が浮きビクビクと痙攣した。


「そっか、ずっと好きだったんだね。で？ずっと好きだった僕に気持ちよくされてイっちゃったけど、満足…してないよね？ずっと好きだったんだもんね。」


どうしよう…さっきよりも感覚が鋭くなって、擽ったいのかなんのかわからないけど、今は触られたくない。

それなのにずっと先程よりも激しく擦られて腰が震え続ける。

やめてと言ってもやめてくれない。


またあの感覚が来て、びくんびくんと腰が動くと指が離れていく。


「つい続けちゃったけど、初めてでこれはやだったかな…刺激、強すぎた？」