• テキストサイズ

終わりの始まりに二度目の生を謳歌する【五条悟】

第4章 力の代価


クッションに座っているといきなりクッションごと引き寄せられ、頬にキスをされる。

そのまま肩を抱かれ軽く後ろに倒されると、支えられながら唇にキスをされた。


「お風呂…。」


「ん…まっ、わかったからっ!」


何度もキスをされて無理やり引き剥がし、浴室に向かう。


顔が熱い…お風呂を沸かしてから洗面台で顔を洗った。

何回キスされても慣れない。

悟くんが私を溺愛…このキスもそれのせいなのだろう。


「奏音…。」


部屋に戻ると手を引かれて、また膝の上で腕の中に収まってしまう。

お腹に回された手がゆっくり上に上がってきているのに気付き、慌てて引き剥がした。


だが、もう片方の手が軽く膨らみに触れる。


「…やだ。」


すぐに手がお腹に戻り、ぎゅうと抱き締められる。

あたってる…お尻に硬いのがあたってる。


悟くんが1人でしてる雰囲気はない、ずっと我慢してるんだろうか。

一度家を空けてみるのもいいかもしれない。


また一緒にお風呂に入り逆上せそうになるのをなんとか耐えて、布団の中に滑り込んだ。

もう悟くんは私の全部を見てるかもしれない。

一緒にお風呂に入っていれば、普通に見えているだろう。


後ろからお腹に手が回り、何度も胸を触ろうとしてはやめている。


この距離のせいだろうか、私が距離を取ればこういうことをしたいと思わなくだろうか。


「……したい。」


どうすればいい…?私は悟くんが好きだ、だけど悟くんの気持ちは…。

ごめん悟くん、私にはまだそんな勇気なんてないよ…。


そのまま寝たフリを続けた。

/ 106ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp