第5章 友情の輪の中で
その夜、私たちは、縁側で並んで座り、それぞれの任務の話をした。
炭治郎は、家族を失い、妹を鬼にされたことから鬼舞辻無惨を追う旅をしていること。
善逸は、鬼への恐怖と戦いながらも、必死に戦っていること。
伊之助は、日々強くなるために修行に励んでいることを話してくれた。
そして、私は、冨岡さんと不死川さんとの任務の話をした。
「…冨岡さんも不死川さんも本当は、優しい方なんです…」
私の言葉に、三人は驚いたように私を見た。
「義勇さんは不器用だからわかるけど…。」
「あの不死川さんが…?」
「はい。不死川さんは鬼への憎しみは強いですが、その裏には、家族への深い愛情と、守れなかった悲しみがあるんです…」
私の言葉に、炭治郎は静かに頷いた。
「…知令は、すごいな。俺には、不死川さんの心の奥底にある悲しみなんて、分からなかった。」
炭治郎の言葉に、私は微笑んだ。
「…私も、あなたの心の奥底にある、家族への愛と、鬼への怒りを…分かち合いたいです」
私の言葉に、炭治郎は静かに頷き、私の手を取った。その手は、温かく、そして力強かった。
「俺も手ぇ握って欲しい〜!」
「じゃ俺も握れ!ダチだ!」
と炭治郎の手を握った後善逸と伊之助の手を握ることになったのは何故だろう?