第2章 頭脳という刀
最終選別を終え、私は無事に鬼殺隊士として認められた。
七日間の地獄を生き延びた者は、私を含めてわずか四人。
同期たちは皆、満身創痍だった。かつて私を冷ややかに見ていた少年は、私に静かに頭を下げた。
「…ありがとう。お前のおかげで、俺は…。」
彼の言葉に、私はただ首を横に振った。
「…私一人では、何もできませんでした。あなたと出会えたからこそ、私は私の戦い方を見つけられたのですから。」
彼は、少し照れたように視線を逸らし、やがてまっすぐに私を見つめた。
「…俺は、上杉有馬(うえすぎありま)だ。お前は?」
「…私は愛染知令といいます。」
「…そうか。」
私たちは、お互いに何も言わず、ただ静かに頷き合った。そこには、言葉以上の絆が生まれていた。
最終選別を終えた後、私たちの前に現れたのは、産屋敷邸にいた案内人の子どもたちだった。そして、彼らが呼んだ鎹鴉(かすがいがらす)が、それぞれの隊士の元へと飛んでいく。
私の元へ来た鎹鴉は、他の隊士のものよりも、どこか…
「知令、知令!最終選別突破!お嬢様のくせに!おめでとう!これからだぞ!」
「…罵倒されてる?」
癖がありすぎた。
それはさておき、鬼殺隊士となった私たちは、それぞれの階級と、隊服を授けられた。
「…いやなんですかこの服…。」