第15章 記憶の断片 【時透編 第1話】
"無一郎くんと____くんって似てるよね。でも心優しいのは無一郎くんだけだよ。私は____くんに嫌われてるのかな。"
ポニーテールの女の子は呼びかける。
(ここは…どこだ。)
顔は霞がかかって上手く見れない。
"そんなことないですよ。___もきっと内心喜んでいると思います。"
(僕の声だ。)
僕はポニーテールの女の子に声を掛けているのか?
なんの話しをしているのかまでは分からない。
でも笑っている。
僕がこのこと話してて笑っている…?
"無一郎くんって____くんのことどう思っているの?"
"僕は…"