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【鬼滅の刃】屋烏の愛

第12章 紅色の瞳の先【煉獄編 第1話】


蜘蛛の鬼たちが森を駆け巡り、糸を巧みに操って攻撃を仕掛ける。知令は義勇の隣で息を整え、呼吸を合わせる。愛の呼吸の柔らかさに、炎の呼吸で学んだ剛力を少しずつ融合させ、斬撃に勢いと華を加えていく。

「知令、右だ!」

義勇の低く響く声が戦場のざわめきの中で鋭く響く。知令は瞬時に判断し、刃先を変えて蜘蛛の糸を切断。敵の不意を突き、背後から襲いかかる鬼に反撃を叩き込む。頭の中で煉獄の稽古中の声が再生される

───「呼吸のリズムを乱すな、心を燃やせ!」

その声を頼りに、知令は斬撃のリズムを微調整。愛の呼吸の連続攻撃が、炎の呼吸の型のように力強く、しかも柔軟に繋がっていく。動きは自然で、同時に予測できない変化を帯び、累の糸を幾度も弾き返す。

戦いの最中、炭治郎が累と組み合いながら苦戦しているのが視界に入る。善逸や伊之助も攻撃を加えるが、累の糸は彼らの動きを封じようとする。知令は躊躇せず前に出て、刀を縦に振るい、累の糸を斬り裂きつつ炭治郎たちの援護を行う。頭をフル回転させ、敵の動きを予測し、仲間に指示を送る。その一つ一つの判断が、戦況に小さな光を生み出す。

義勇の脇で刀を振るうたび、知令は彼の体温を感じ、呼吸のリズムを合わせる。戦闘の緊張の中でも、義勇の存在が心の支えになり、怖さや孤独を和らげる。その感覚がさらに動きを滑らかにし、狂気が引き出す異常な速度も制御できるようになる。
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