第16章 拒絶・・甘やかし。
杉田がそっと顔を近づけ、唯の唇を深く塞ぐ。
そのキスは甘く、息が漏れるほどに深い。
「……っ、ん……ぁ……」
吐息と小さな声が唯の喉からこぼれる。
その光景を見つめる悠一の指先が、唯胸の蕾を舐める
彼の瞳も熱を帯び、興奮を隠しきれない。
唯は涙目になりながら、心の中でつぶやく。
(3人でするのって……おかしいよね……。新くんの言ってたこと、間違ってない……)
それでも、杉田のキスに身体が応えてしまう。
彼の舌が触れるたびに、胸の奥で何かが溶けていく。
杉田がゆいの頬を指先でなぞり、優しい顔で尋ねる。
智和「ね……唯、いいって言って?」
唯は涙目のまま、瞳をぎゅっと閉じる。
(でも……やっぱり……私、今でも2人が好きだから……)
ゆいは腕で顔を隠しながら、小さく震える声で言った。
ゆい「……一方的にしないで……ね……」
その瞬間、杉田の手がそっと唯の腕に触れる。
悠一も身を乗り出し、唯の耳元で優しく囁いた。
悠一「……彼奴に言われたことなんて俺らで忘れさせてやる」