第12章 怒りと嫉妬_お仕置
杉田
「ほら……ちゃんと感じてる。抵抗してても、身体は正直だね」
唯の瞳が潤み、震える声がこぼれる。
唯「や……やだ……っ、お願い……やめて……」
けれど、液体の滑らかさに導かれるように、愛撫はどんどん深くなっていく。
羞恥と涙と、どうしようもない熱が胸の奥をかき乱していき。
足が閉じそうになるたび、智和の手がぐっと押し広げて邪魔をする。
逝きそうで逝かせてもらえない──その焦燥に、唯の喉から震える声が漏れる。
杉田(智和)
「ねぇ…… 唯? 後輩くんにキスされた時、ここもぐちゃぐちゃにしたんじゃないの?」
冷たく射抜くような瞳と、容赦のない指先。
羞恥と涙、そして押し寄せる快楽に、唯の顔はぐちゃぐちゃに濡れていく。
唯「あっ……し……してないっ……!」
必死に首を振る。けれど、身体は裏切るように熱を帯びてしまう。
杉田(智和)
「……ほんとかなぁ?」
智和の瞳はまだ氷のように冷たい。
彼は愛撫していた手をふっと止めると、ベッドの引き出しに手を伸ばした。
取り出されたのは、別の小瓶。
唯の目の前で、それを軽く振りながら、意味ありげに笑う。
杉田(智和)
「じゃあ……体に聞いてみるね。
消毒がてら、これで綺麗にしてあげるよ。……ただし、副作用で少し熱くなるかもしれないけど」
笑顔で告げる声は甘やかに優しいのに、その奥に潜む支配欲がぞくりと背筋を走らせた。
唯の身体に触れた瞬間、ひんやりとした感覚が走る。
その直後、身体の奥からじんわりと熱がこみ上げ、思わず小さく息を漏らしてしまう。
唯(内心)
(なんで……こんなに熱くなるの……?)
智和の指先は柔らかいのに、逃げ場はなく、全身を撫でられるたびにじわじわと体が反応してしまう。
胸の高鳴りも、頬の熱も、どうしようもなく智和に支配されていく。
杉田(智和・吐息混じり)
「腰が動いてるよ……」
唯の顔を見下ろしながら、智和の瞳は鋭く、でも興奮でわずかに光っている。
杉田(智和)
これじゃ、イキたくてもイけないね?
気持ちいいこと、好きなのに、かわいそうだね
唯: くぅぅ…あ、いや…
唯の吐息はさらに荒くなる。
羞恥と抗えない感覚が交錯し、涙が滲む。