第12章 怒りと嫉妬_お仕置
智和はグイッと唯の腕を掴み、寝室のベッドに投げ倒す。
ベッドに押し付けられた唯を見下ろしながら、智和は自分のネクタイをしゅるりと音を立てて外し、唯の両手首を縛り、一纏めにして押さえつける。
杉田(智和)
「僕、怒ってるんだよ?
悪い子にはお仕置きしないといけないね」
微笑む智和の瞳は、鋭く冷たかった。
唯
「ちょっと……やだ。これ、外して……。
違うの……本当に……あれ以上は……っ」
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唯 side
本当にあれ以上は何もなかった。
二次会終わり⸻
唯
「ドンッ、やめて!!」
思わず新を押し返す。
新「……これも先輩の嫌なことですか?」
唯は慌てて頬を拭いながら、声を震わせる。
唯「誰だって、無理やりキスされたら嫌だよ!」
新はふふっと笑いながら、少し悪戯っぽく言った。
新「じゃあ次から気をつけます」
⸻
唯(内心)
ほんとに……何がしたいの、あの人は……
唯「私、駅こっちだから帰るね」
結局、新くんの目的が何なのか、まったく分からなかった。
⸻
杉田(智和)
「唯? また上の空?
お仕置きしようとしてるのに、反省してないみたいだね……」
智和の手によって、唯の服はすべて脱がされる。
対して智和自身は、服を着たまま。その姿は冷静で、どこか支配的に見える。
自分だけが裸にされ、羞恥心が胸を締めつける。
目にうっすらと涙が滲み、頬を伝って落ちそうになるのを必死に堪える。
唯:まっ・・待って智和・・。こんな///
智和はベッドの引き出しを開け、液体の瓶を取り出す。
その液体を自分の指に垂らす智和の動作は、唯の視線を絡め取り、心の奥に熱を帯びさせる。
智和の指先から零れ落ちた液体が、唯の敏感な部分にじわりと広がる。
冷たさに震えた直後、その指がぬめるように滑り込み、逃げ場のない愛撫が始まった。
唯
「やぁっ……! そこ……だめ、そんなに……っ」
両手首はネクタイで縛られ、必死に身体をよじっても解けない。
智和は余裕の笑みを浮かべながら、唯の反応を愉しむように指をゆっくり動かす。