第7章 焦りと独占欲。
唯:「智和……た、確かめるって///……」
智和は静かに微笑んだ。
杉田:「何もなかったんなら、慌てる必要ないでしょ?」
そう言いながら、悠一が残した痕を自分の唇でそっと上書きする。
「ちゅ…」
唯「智和///…だ、ダメっ…」
杉田:「ふふっ…唯、顔真っ赤。可愛いな」
額に優しくキスを落とす。
「これじゃ、どっちがつけた痕か分からなくなっちゃうね」
唯「なっ…///」
杉田の手がゆっくりとパーカーのジッパーを下ろし、優しく脱がせていく。
「やっぱり僕がプレゼントしたパジャマ…可愛い。…また違うの、プレゼントしたくなるよ」
リボンに指をかけ、ゆっくりと「シュリ」と音を立てて解いていく。
パジャマの布地がわずかにずれて、肩先に冷たい空気が触れた瞬間――
唯:「やっ……!」
ゾクリと背筋が震える。
リボンが完全に解かれ、パジャマがふわりと落ちた瞬間、空気が一層熱を帯びる。
智和の視線は、獲物を捕らえた獣のそれよりも優しいのに、どこか逃げ場を与えない色をしていた。
杉田(低く囁く)
「ねぇ……中村に、どんなことされた?」
言葉と同時に、太ももを撫でる指先がスルリと上がっていく。
「……あいつ、結構強引なとこあるじゃん。大変だったんじゃない?」
唯(震える声)
「智和……ちょ……まっ……」
智和はその抵抗を無視するように、ゆっくりと首筋へ口づけを落とした。
――ちゅっ、ちゅぷ……
温かい唇が、肌をなぞりながら胸元へと降りていく。
「僕は強引にしたくないから……」
優しい声と裏腹に、乳首へ舌を這わせる。
「……安心してね」
唯(顔を赤くして、必死に押し返しながら)
「待って……ほんと……だめっ……!」
その手を、智和はそっと掴み――指先に口づけを一つ。
「どうして?」
唯「ど、どうしてって……こんなの……」
杉田の瞳が細められる。
「悠一ばっかりずるいよ……僕だって、唯のこと好きなのに」
その言葉は、胸をズキリと刺すような熱を伴って、唯の心に落ちる。