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先生と生徒

第9章 甘くて苦い


彼「まだ俺から逃げられると思ってるのか?」

耳元に落とされた声は鋭く、どこか嘲るようだった。

住宅街の明かりから外れた狭い路地裏へ、半ば引きずられるように連れていかれる。

背後から押し込まれるようにして壁際に追い詰められた時、彼女の心臓は痛いほど打ち鳴らされていた。

彼「この前はよくもアイツなんかに邪魔させたな……。あの時の続き、ちゃんと覚えてるだろ?」

「……っ、いや、やめ……」

言葉を遮るように、荒々しい唇が重ねられる。

必死に顔を背けても顎を掴まれ、逃げ場を失った。

舌を強引に押し込まれる感覚に、嫌悪と同時に体が反射的に震える。

彼の指が冷たく、だが容赦なく胸元を探り当てる。

薄いブラウス越しに形をなぞられると抗おうとする声も喉に詰まり、息ばかりが荒くなる。

彼「震えてるな……怖いのか? それとも……。」

挑発するような囁きと共に、ブラウスのボタンが次々と外されていく。

「や……めて……! こんなところで……!」

彼「良いだろ、誰も来やしない。暗いし声も届かない。」

押し殺すように言いながら元彼は彼女の身体を壁に押し付け、脚を無理やり割り開かせた。

膝の間に自分の足を差し込み、逃げ場を奪う。

胸元をさらされ、指が下着のレースを掻き分ける。

指先が敏感な突起に触れた瞬間、思わず喉から声が漏れた。

彼「ほら……ちゃんと反応してるじゃないか。」

「ちが……っ、ちがう……!」

必死に否定しても、その声すら彼の興奮を煽るだけだった。

乱暴に撫でまわされる胸、吸い上げられるような強い口づけ。

肩口には赤い痕がいくつも刻まれていく。

彼の手は容赦なくスカートの裾を押し上げ、下着越しに熱を帯びた部分へと迫った。

「……っいやっ、やめ――。」

彼「黙れ。お前は俺のものだろ。」

鋭い吐息と共に、布地越しに強く押し当てられる指。

無理やり擦り上げられるたび、抵抗と矛盾するように身体が熱を帯びていく。

彼女の頭の中は恐怖と混乱でぐちゃぐちゃになり、壁に背を預けるしかできなかった。
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