第8章 禁じられた熱
傑「静かにしてれば誰にも気づかれない。……オマエが堪えられれば、ね。」
挑発的な声。
指がスカートの裾へと伸び、太ももを撫で上げる。
肌の上を這う感触に呼吸が乱れ、力が抜けていく。
スカートを押し上げられ、下着越しに熱い手が触れる。
めいは反射的に足を閉じようとするが、その動きを片手で押さえられ強引に開かされる。
傑「嫌? ……それとも、悟以外は許したくない?」
耳元に囁かれた言葉が、心臓を強く打たせた。
答えられないまま、下着越しに指先が擦られる。
熱が奥から溢れ布が次第に濡れていくのを自覚した瞬間、羞恥で顔が火照る。
傑はそれを確認するように唇を吊り上げた。
傑「……なるほど。悟だけのせいじゃないな。オマエ自身が、そういう女なんだね。」
「ち、違……っ。」
必死に否定する声も、指先が布の奥に潜り込むと途切れる。
敏感な場所を直接触れられ、身体が跳ねる。
傑は興味深そうに、表情を変えずに見下ろす。
傑「面白い……どこまで乱れるか、見てあげよう。」
指が動くたびに机が軋み、めいの体が大きく揺れる。
唇を噛んで声を押し殺すが抑えきれずに漏れる喘ぎが、図書室の静けさにいやらしく響いた。
「……んっ……や、だ……聞こえちゃ……っ。」
傑「聞かれて困るなら、もっと必死に堪えてみて。」
意地悪な囁きが耳朶を打つ。
羞恥と恐怖、そして抗えない快楽。
頭の中が真っ白になり、理性が少しずつ削られていく。
傑はその様子を愉快そうに見下ろし、さらに動きを強める。
傑「悟が惚れる理由、わかってきた。……オマエは人を狂わせる。」
その言葉の意味を理解する余裕すらなく、めいはただ机にしがみつき乱されていくままになっていた――。