第6章 背徳の鎖
悟の指先が、背中越しにめいの体温を確かめるように這い上がってくる。
呼吸が乱れ、狭い教室の空気が一気に熱を帯びた。
放課後の静けさの中で、机や椅子がわずかに軋む音さえ鮮明に響く。
悟「もう……逃がさないから。」
悟の声は低く、しかし熱っぽい。
腰を掴んだ手が迷いなく引き寄せ、めいの膝の間に自分の足を割り込ませる。
硬く熱を帯びた感触が押し当てられ、思わず息が漏れた。
悟「……そんな声、アイツに聞かせてたのか?」
吐き出すような問い。
答えられずに視線を逸らすと悟はその顎を軽く持ち上げ、逃げ場を奪う。
瞳の奥に宿る嫉妬は鋭く、だけど同時に渇望が見え隠れしていた。
悟「俺だけに……そういう顔しろよ。」
言葉の直後、唇が重なる。
最初は乱暴に、でもすぐに深く舌が容赦なく入り込んでくる。
息が苦しくなるほど強く、熱く溶かすような口づけだった。
悟の手は背中から腰、そして太ももへと滑り降りる。
スカート越しに触れる指が布の上から形をなぞり、境界線を曖昧にしていく。
その指先の動きに、理性が少しずつ削られていく。
悟「……俺じゃ、ダメって言えんの?」
耳元で囁くと同時に、太ももを強く引き寄せられる。
その動きで椅子がわずかにずれ、脚と脚が完全に絡まった。
悟の胸板越しに感じる鼓動が、異常なくらい速い。
めいは返事をしようと口を開くが、その瞬間、悟の指がスカートの奥に滑り込み下着の端をかすめた。
背筋が跳ね、息が詰まる。