第6章 背徳の鎖
ベッドがきしむ音と、2人の荒い呼吸が混じり合う。
腰を掴む手が強くなり、逃げ道を完全に塞がれた。
甚「……良い顔だ。もっと見せろ。」
低く甘い声に煽られ、羞恥よりも快感が勝っていく。
動きが1層深く、速くなり奥を何度も叩かれるたび頭が真っ白になる。
視界が滲み、熱が全身に広がっていく。
片手が胸元に伸び、敏感な頂を指で弾かれる。
同時に下腹部の奥を鋭く突き上げられ、思わず悲鳴に似た声が上がった。
その反応に甚爾の唇が歪む。
甚「……そこが良いのか。」
言葉に答える余裕もなく、ただ首を振る。
だが彼は容赦なく同じ角度、同じ深さで何度も突き上げてくる。
その度に腰が跳ね、息が詰まり理性が削られていく。
彼の汗が肌に落ち、熱をさらに煽る。
互いの体温が混じり合い、境界が曖昧になっていく。
耳元に落ちる低い吐息が、脳の奥を震わせるように響いた。
甚「……限界、か?」
頷くより早く、動きが一気に激しくなる。
深く、速く、容赦なく——。
その嵐のような律動に耐えきれず全身が大きく震え、絶頂が一気に押し寄せた。
指先がシーツを掴んだまま背中が反り、声が漏れる。
余韻に沈む間もなく、甚爾は腰を止めない。
敏感になった体を容赦なく貫き、再び快感の波を作り出す。
その激しさに涙が滲み、視界がぼやける。
甚「……まだ、終わらせねぇ。」
低い声と共に彼は深く沈み込み、奥で熱を解き放つ。
その温かさが広がり、体の芯まで満たされていく。
重く覆いかぶさったまま、耳元で囁かれる。
甚「……もう逃がさねぇからな。」
その言葉が、熱の余韻よりも強く胸を締めつけた。