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先生と生徒
第5章 不埒な夜に堕ちて
夜風がまだほんのり暑さを帯びる夏の宵。
飲み会の帰り甚爾の隣を歩くめいは、ほろ酔いを通り越して頬を赤く染めていた。
「……ありがと。わざわざ送ってもらって。」
甚「良いって。酔ったまま1人で歩かせたら、アイツに文句言われそうだしな。」
甚爾の口調はいつものように軽かったが、その手は彼女の腕をさりげなく支えていた。
触れているようで触れていない、絶妙な距離。
だが、その指先の温度が服の上からでも確かに伝わってくる。
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