第12章 執着の果てに
指先が敏感な突起を弾き、乱暴に揉みしだくたび理不尽に体が反応してしまう。
彼「……ほら、ちゃんと感じてるじゃないか。」
「ちが……っ、いや……っ!」
否定の声は涙混じりに震えるが、元カレの興奮を煽るだけだった。
口づけの合間に肩口へ牙のような吸い付きが刻まれ、赤い痕が幾つも重なっていく。
スカートの裾が無遠慮に捲り上げられ、下着越しに熱を帯びた部分へ指先が押し当てられる。
布地越しに擦られるたび、堪えきれない声が漏れてしまう。
「……んっ、や……いやぁ……!」
彼「濡れてるな。俺を欲しがってる証拠だ。」
「ちがう……! ちがうのに……っ!」
必死に首を振るも指はもう布をずらし、柔らかな粘膜に直接触れた。
強引にかき混ぜられるような刺激に、全身がびくんと跳ねる。
彼「嘘つきだな。こんなに熱くして……俺以外の誰に見せる気だ?」
「やっ……やめて……っ!」
返事を待たず指が奥深くへと滑り込み、容赦なくかき立てる。
ソファの背もたれに爪を立て、逃げ場を探すが腰を押さえつけられて身動きできない。
彼「ずっと……こうしたかった。お前をもう1度俺のものにしたかったんだ。」
熱を帯びた囁きと共に彼はズボンを下ろし、硬く滾ったものを露わにする。
そのまま下着を乱暴に引き剥がされ、両腿を掴まれ逃げられない体勢のまま押し開かれた。
羞恥と恐怖で頭が真っ白になり、必死に首を横に振る。
「やだっ……やだよ……!」
彼「俺のことを思い出せ……体でな。」
腰を押し込まれ、熱い先端が入り口を押し広げる。
強引に奥へと割り込んでくる感覚に、声にならない声が漏れた。
「……っあ……!」
腹の奥を突かれ、痛みと快感が入り混じった波が全身を走る。
彼「……はぁ……やっぱり最高だ……お前の中……俺の形を覚えてる。」
「ちが……いやっ……!」
否定する声を押し潰すように、腰が打ち付けられる。
ソファがきしみ、乱暴な律動が続く。
涙が零れても抗うほどに奥を突かれ、体が裏切るように震えてしまう。