第3章 見られる快楽と、こすれる欲望
鼓動の音が聞こえるほどの距離。
そんなセンラの眼差しに包まれながら、は頬を染め、ぎゅっと太ももを閉じかける。
けれど、それを優しく撫でるように触れて、センラが囁いた。
「……我慢せんでええよ。俺に、全部見せて」
呼吸を整え、震える腹部に力を込めると――
じょぼ……じょぼぼぼ……っ、と、控えめながらもはっきりと響く音が落ちる。
一瞬、の全身がこわばる。
それでも、センラは何も言わない。ただ、じっと、やさしく見守っている。
「……っ、やだ、もう……」
顔を隠したくなるほどの羞恥心がこみあげるけれど、一度溢れてしまった物は止まらない。
その代わりにセンラがそっと手を伸ばし、の頬に触れた。
「……めっちゃ可愛い。全部、俺に見せてくれてありがとう」
恥ずかしさの中にある安堵と愛情。
その空間にだけ許された、ふたりだけの“無防備”がそこにあった。
「…………可愛すぎる……」
少し火照ったような目。
そして次の瞬間――