第5章 挿入の決壊
ふたりの絶頂の余韻がわずかに静まり、汗ばんだ肌と肌がぴったりと重なり合う。
センラの指がの髪をそっと梳きながら、微かに笑うように呟いた。
「……なぁ、。ここまで来たら……もう止まられへんな」
の瞳が潤み、名残惜しそうにセンラを見つめ返す。
「……うん、もう……全部、センラさんの好きにしてっ……」
センラはゆっくりと腰を引き、の脚の間に正面から体勢を整える。
「ここ越えたらもう……ほんまに引き返されへんで?の中、俺でいっぱいに染めるからな」
熱を孕んだ先端が、の濡れた入り口にぬるりと触れる。
の身体が小さく震え、足の指先がきゅっと丸まる。
「……センラさん……来て……」
ゆっくりと、慎重に、けれど確かな意志でセンラの熱がの奥へと沈み込んでいく。
「んっ……ぁあっ……♡ゆっくり……なのに……すごい…んっ!」
ぬちゅっ……ずぷっ……ぬるんっ……と、粘着質な音がふたりの体の間に響く。
そのたびにの奥が押し広げられ、全身が甘く痺れていく。
「やばい……の中、ずっと待ってたんやな……とろとろで……絡んできよる……っ」
「だって……センラさんのこと……全部、受け止めたかったから……♡」
センラが深く沈み込んだ瞬間、の奥がきゅぅぅっと締まり、ふたりの吐息が熱く絡み合う。
「……あかん……もう、無しじゃ、生きられへん……」
「んっ……♡私も……壊れてもいい……センラさんの中で……」
ずちゅっ、ずちゅっ、ぬぷぬぷっ……と、深くゆっくりとした律動が始まる。
の中をゆっくり押し広げ、擦り上げ、奥を突くたびに、声が甘く漏れる。