• テキストサイズ

男達の苦悩

第1章 1


女心がわかってない…


口癖のように、こいつは言うが…お前も男心をちっとも分っとらん。
荒い息をしている体に覆い被さりその体をしっかり固定する。

しっかり後ろから抱き込んで、奥の奥を狙ってゆっくり…だが重いストロークで突いてやると、心地よい甘い声が耳に届いた。



最初は気にしないようにいていたが、一回気になり出したら視界に入るたびに面白くない。
なんで友人とはいえ他の野郎に覆い被さられてる自分の女を見んといけんのんか。

確かに、ちゃんと根拠を持って計算をしたいタイプの悠美にとって、跡部の教え方は適任と言えるじゃろう。
だが、こいつの後ろから覆い被さるようにして球の軌道を確認する跡部には、物申したい気持ちになった。

155cmくらいの悠架からしたら、175cmの俺の体はでかいと感じているようだが、男の中では細身で骨格も細い方になる。跡部は細身だが筋肉も骨格もしっかりついていて…女が好きそうな男の骨格をしている。
跡部が悠美の上にのし掛かってる(※正しくは覆い被さるようにキューの向きと撞点を確認している)ときに、こちらの劣等感をこれでもかと刺激されたのは言うまでもない。
もちろんその体制が一番正しく確認できるのは…頭では分かってるが、心がそれを否定したのだ。
基本的なフォームの修正は、悠美の性格の特性上全く触れずに、言葉だけで修正していたし、その瞳に劣情がこもっていない事は…ちゃんと…確認していた。

だけど・・・


「んっ…待ってっ待ってっこれ深い…怖いっ」
「奥まで届いとるのぅ。ちゃんとしっかり抱きしめとるき…」


もっと奥で感じんしゃい。
言葉とっともに最奥を優しく突くと、悠美の中が僅かに痙攣する。

こんな方法で自分の劣情をぶつけるのはズルいとは思うが、どうしても許せないのだ。あの体勢を今再現して、快楽と共に新しい記憶に塗り替えようとしている。
こんなズルい男に惚れられたが故に、こんな抱かれ方をしているのだ…
一番の被害者は間違いなく悠美だ。だが、止められない。

「ね…あっ…前からがいいっ!!あぁっ…っっ!!!」
「一回これでイってから…の?」

苦痛は与えないように気をつけてはいるが、容赦なく攻め立てる。
/ 9ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp