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男達の苦悩

第1章 1


1ゲーム目で基礎知識と動き
2ゲーム目でエイトボールの基本の遊び方
3ゲーム目で様子を見ながら先生と生徒で組んで練習ゲーム

順調に成長してきているのがわかる。

今は4ゲーム目で今できる力で全力で戦っているところだ。


「そうじゃ。そこじゃ。や、もうちょっとこうじゃな。」
「分かったわ」
「体がちょっとズレとるから、キューが真っ直ぐ当たらんの。もう少しこっちに立ってみんしゃい。」
「…こう?」
「そうじゃな。いい感じじゃの。お前さんの感覚でええき、打ってみんしゃい。」
「ん!!!」

軌道や構えを直してもらってついた球は面白いくらいに綺麗にポケットに吸い込まれた。
嬉しくて、悠美を見たら、悠美も飛んで喜んでくれた。
そのまま悠美の後ろにいた景吾に視線をずらしたら・・・眉間に皺を寄せている。
心なしか眼光が鋭い気がする…でも見ているのは私じゃ…ない…?仁王さん…のこと?
どうしてか分からず、首を傾げることになった。

まだまだ未熟で、だいたい球が連続で入って2個まで。
私も悠美も同レベルなのでいい試合になってると思う。


悠美が球を撞く時は、悠美の計算を景吾が最終確認するという形で進んでる。悠美と一緒にボールを確認してよく分からない数字を指示を出してる。
悠美も綺麗にボールを入れて喜んでいたが、こちらを見て瞬きを繰り返している。
そっと視線を追って後ろを見ていると、なんとも言えない顔をして悠美を見つめてる仁王さんの顔があった。
そっと景吾を見てみると、やるじゃねぇかと手を組んで大変満足そうな顔をしている。あっちはいつも通りの景吾で全く違和感がなかった。
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