第3章 ネオキ
『んっ……』
唇に温かい感触を感じて目を開けると、目の前には見慣れた目つきの鋭い赤い瞳…
『んんっ!?勝己!?』
「んだよ、何泣いてんだ」
胸を頑張って押すとやっと顔が離れた。私に馬乗りしている勝己は寝巻き姿だ。私が寝坊したとかじゃないだろう。いや、それより
『何してんの、?え、まだ全然遅刻するような時間じゃ…』
「ムラムラしてんだ、ヤらせろ」
『えっド直球すぎない?!』
「溜まってんだ」
『溜まってるって…あの日から1週間経ってないと思うんですが…』
「うっせぇ、体鍛えるとそんだけ溜まんだよ」
再びベッドに肩を押さえつけられ手首を片手で拘束される。えぇ…今日も学校なのに…