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【刀剣乱舞】満ち欠けに、鶴。

第6章 『 誓い 』


最後の一振が、確かに“在った”。

それを確認して、
審神者は静かに息を吐いた。

(……終わった)

体の奥で、何かがぷつりと切れる感覚。

――長谷部さんに、報告を。
そう思って、一歩踏み出した瞬間。

視界が、前に傾いた。

「あ――」

言葉になる前に、膝が、力を失う。前のめりに、倒れる――
その寸前。

「おっと!」

軽い声と同時に、右側から腕を掴まれた。

「主!!」

左から、確かな重み。

豊前江と、鶴丸国永。
二振が、ほぼ同時に、主の身体を受け止めた。

「……ったく、限界までやりすぎちゃ!」

豊前が舌打ち混じりに呟く。
鶴丸は、主の額に手を当て、一瞬だけ表情を曇らせた。

「これは……驚きじゃ済まないな」

主の意識は、もう、ほとんど無かった。

「俺が呼んでくる!」

豊前は、主を鶴丸に預けると、そのまま駆け出した。
床を蹴る音が、一瞬で遠ざかる。

仕事部屋。
書類に目を落としていたへし切長谷部が、突然、襖を叩き割らんばかりの勢いで飛び込んできた豊前に顔を上げる。

「長谷部!!」
「何事だ!」
「主が倒れた!」

その一言で、長谷部は全てを察した。

「……場所は」
「中庭手前!」

答え終わる前に、長谷部の姿はもう無かった。
戻った時。
主は、鶴丸の膝に頭を預け、静かに寝息をたてていた。
その周りを。

――いた。
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