• テキストサイズ

【刀剣乱舞】満ち欠けに、鶴。

第10章 『 主と刀である前に 』


誰も、前のように無邪気じゃない。
誰も、“何もなかったこと”にはしていない。

それでも。
会議が終われば、またそれぞれの持ち場へ戻っていく。

畑に向かう者。
鍛刀場を手伝う者。
縁側で茶を飲む者。

審神者はそれを、ただ静かに見送っていた。

(……ちゃんと、動いてる)

本丸は、前に進んでいる。

でもその中心にいる自分だけが、まだ少しだけ、取り残されているような感覚は消えない。

それに鶴丸は、審神者の方を終始見なかった。
三日月もそれに何も触れず、口にも出さず、という所。


みんなそれぞれの“いつも通り”という感じがした。


“何も言わずに、気を遣っている”
それが、この日常の正体だったとも言えるような……。
/ 130ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp