第11章 愛される呪い
傑「もっと……私だけのものにさせて……。」
どこかで冷静なまま、でも確実に欲に堕ちていく傑。
何度も口づけられ、抱きしめられ交わるたびに心がすり寄っていく。
五条悟に支配されていたみみの心に、夏油傑の柔らかな光が差し込んでいく――
けれどその温もりも、ただ甘いだけではなかった。
傑「……悟に勝てなくても良い。君の“今”だけは、私がもらう。」
深く突き上げられ、達するたびに意識が霞む。
やがて、彼の熱が奥で弾ける感覚と同時に身体の内側まで満たされていくのを感じた。
愛された。
たしかに、今夜は。
でもそれが、どんな嵐を呼ぶかを、この時のみみはまだ知らなかった――。