第8章 抗えない夜
甚「どうした? もうトロけてんのか。」
彼女の奥をなぞるように動く指。
くちゅ、くちゅと水音が部屋に満ちる。
羞恥に顔を赤らめる彼女の頬を甚爾は舌で這うように舐め、口元に熱を与える。
甚「ちゃんと俺のこと、見ろ。逃げんじゃねぇ。」
目を合わせたまま、甚爾はゆっくりと自身を解放する。
反り立つそれを彼女の腿の間に滑らせ、湿った部分に触れさせた。
甚「入れて欲しいか? 言ってみろ。」
彼女は震える声で応じた。
羞恥も理性も、もう溶けかけていた。
「……ほしい、です……。」
その言葉に、甚爾の瞳が獣のように細まる。
甚「良い子だ。」
そう言って彼は腰を動かした。
先端がゆっくりと彼女の中に沈んでいく。
異物感と疼くような快感が混ざり、彼女は声を上げた。
「っ……あ……。」
奥へ、さらに奥へと侵入してくる。
それは深く太く、彼女のすべてを押し広げていくようだった。
甚「やっべ、締め付け、エグいな……っ。」
甚爾も息を漏らす。
そのまま彼女の髪を掴み、唇を重ねた。
荒々しく、だが熱を孕んだキス。
舌が絡み合い、唾液が音を立てて混ざる。
腰が動き出す。
ゆっくりと引き抜き、次いで勢いよく突き込む。
ベッドが軋み、彼女の身体が揺れた。
「あっ、んんっ……!」
呻くような声が室内に満ちる。
甚爾のピストンは次第に速度を増し、彼女の奥を容赦なく責め立てる。
突かれるたびに快感が押し寄せ、頭が真っ白になる。
甚「もっと……もっと啼け。全部俺に聞かせろよ。」
彼女の脚を肩にかけ、角度を変えて奥を突く。
子宮口を叩かれるような衝撃に、彼女は悲鳴を漏らした。
「やっ、深っ……そこ、ダメ……っ!」