第6章 静寂を裂く朝
羞恥と悔しさで顔を背けようとした瞬間、顎を掴まれ無理やり顔を向けさせられる。
宿儺の唇がぐいと重なり、噛みつくように舌をねじ込んでくる。
そのキスは征服の印。
唾液が絡み酸素さえ奪われるほど深く、執拗に──
口内の奥まで侵される。
「──っ……ぁ、ん……や……。」
宿「嫌と言いつつ、舌が絡みついてくるのはなぜだ? ほら、自分の身体に問いかけてみろ。」
指が膣奥をぐりぐりと擦り上げる。
子宮の入口をなぞるその動きに、視界が白く霞んだ。
抗いようのない快楽が波となって押し寄せ脚の付け根が、がくがくと震え出す。
宿「そうだ。素直に、俺に堕ちろ──悦びを与えてやる。オマエの奥、何度でも啼かせてやる。」
宿儺は彼女の身体をぐるりと反転させ、背中を押し倒す。
四つん這いにさせられた姿勢で、後ろから臀部を開かれた羞恥に彼女の頬が熱を持つ。
だが、その熱よりもはるかに濃く膣内が疼いていた。
宿「……最奥まで、欲しいと啼け。それがオマエの望みだろう?」
「っ……いや……あ、ああっ!」
宿儺の剛直が一気に突き上げてくる。
肉の杭のようなそれが1度で子宮口を叩き、身体がびくんと跳ねる。
腰を逃がそうとしても、がっしりと腰を掴まれ逃げ場など与えられない。
肉壁を擦りながら抜け、再び勢いよく打ち込まれる。
深く、さらに深く──
喉の奥から快感が溢れてくる。
「いやぁっ、そこ──だめっ……っ、あっ、ひっ、ああぁ……!」
打ち付けの音と、水音が部屋に淫靡に響き渡る。
宿儺は獣のように、しかし緻密に彼女の奥を突き上げ続けた。
わざと快感の波が頂点を越えぬよう、抑揚をつけて攻め続ける。
息も絶え絶えの彼女の耳元に、また囁く。
宿「このまま俺のものになれ……オマエの理性ごと、快楽で塗り潰してやる。」
その瞬間、腰を強く打ち込まれ奥の奥、最深部にまで達する感触があった。
彼女の意識は白く弾け飛ぶように快感に攫われ、何度目かの絶頂に呑まれていった──。