第6章 静寂を裂く朝
宿「小僧は……オマエの甘えをすべて受け入れてやる、優しきバカだ。だが、俺は違う。オマエが見せたくない“本音”を暴いてやる。」
その言葉と同時に、宿儺の手が女の太ももをなぞり上げる。
服の上からでも感じるその熱に、女は思わず震えた。
「やめ……っ、これ以上は……。」
宿「もう遅い。オマエの身体が、俺の声に反応している。耳まで真っ赤だぞ、みみ。」
女は顔を背け、口を噤む。
なのに、宿儺は容赦なくその心を抉るように言葉を浴びせ続けた。
宿「小僧に対して“後ろめたさ”があるのだろう。だが、それが興奮に変わるのも時間の問題だ。」
「違う……ちがう……!」
宿「違わん。その証拠に――。」
宿儺の指先がそっと、しかし確実に布越しに中心へと触れた。
「……っ!」
宿「もう濡れているではないか。可愛らしい女よ。」
女の胸の内で拒絶と期待が混ざり合い、心が悲鳴を上げていた。
宿儺の顔が目の前に迫る。
その瞳は狂気に染まりながらも、どこか絶対的な支配と魅了の色を孕んでいる。
宿「声を上げろ。小僧がどれだけ血反吐を吐こうと、俺は構わん。オマエの本当の快楽は、優しさではなく――支配されることだと証明してやる。」
女の中の理性が、音を立てて崩れかけていた。
抗えば抗うほど、深みに引きずり込まれる。
狂気のような快楽の渦へ――
身体の奥にまで浸み込んだ快感は未だ尾を引き、意識の隅がじわじわと熱に滲んでいる。
──その紅く爛々と光る双眸が彼女を見下ろしていた。
「や、だ……悠仁……は……。」
声にならない呻きが唇を震わせる。
宿儺の手は既に彼女の太腿を割って這い上がっていた。
指先が濡れた花芯をなぞり残酷なほど優雅に、だが容赦なく刺激を与える。
宿「ふん、あのガキの名を呼ぶな。今、オマエを抱いているのは"俺"だ。──愚かな女だな。オマエの身体はもう、俺にしか反応できんようになってるぞ?」
彼女の腰が思わず跳ねる。
まるでその言葉に合わせるように宿儺の指が奥に沈み込み、そこにある敏感な襞を探り当てる。
小さな喘ぎが漏れ、指の動きに合わせて脚がぴくりと震える。
宿「ほら見ろ。このざまだ。拒む言葉とは裏腹に、こっちはずっと啼いて俺を欲しがっている。」