第6章 静寂を裂く朝
悠「……ダメって言っても、止めないから。」
その言葉が、熱を持った重みでのしかかってくる。
悠仁の唇が、みみの鎖骨に押し当てられた。
吸い付くようなキス。
その跡を、わざと残すようにゆっくり深く。
悠「これ、伏黒がつけた?」
赤く残っていた痕に、舌先を這わせながら彼が低く笑う。
悠「やだな……俺の痕が、1番目立つようにしてやんないと。」
そして次の瞬間、彼の歯が肌を甘噛みした。
「……っ!」
悠「びくって震えるの、かわいすぎ。」
悠仁は普段の朗らかさからは想像できない支配的な態度で、みみの服の中へと手を滑らせてきた。
ブラの中に差し込まれた指先が、乳房の柔らかさをゆっくりと確かめるように撫でる。
人差し指と親指で先端を摘み上げると、背中が自然と反ってしまう。
悠「やっぱ、こうなるんだな……伏黒のときも、こんな感じだった?」
「や、違……っ、そんな……!」
悠「じゃあ、どっちのほうが気持ち良いか……ちゃんと教えて?」
そのまま乳首に舌を這わせ、唇で強く吸い上げる。
ちゅ、ちゅっといやらしい音が部屋に響き羞恥と快感が同時に襲い掛かってくる。
「……あ、あん……だめ、そこばっかり……。」
悠「“そこばっかり”ってことは、気持ち良いんだ?」
顔を上げて、にやりと笑う彼の顔には、いつもの優しさも残っていた。
けれど今は、それ以上に“俺のものにしてやる”という確固たる支配の色が濃かった。
スカートを捲られ、ショーツの上から撫でられる。
すでに濡れてしまっていたそこに、彼の指がそっと触れた。
悠「伏黒に触られたとこ……俺が上書きしてやる。」