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転生したら呪術廻戦の世界でした

第13章 籠の中の鳥


悟「……恵。さっきの続き、見せてよ。途中で止めるなんて、可哀想じゃん?」

恵「は……? おい、五条先生、それは……。」

悟「みみが望んでるなら、僕は構わないよ。ねえ?」

みみは恥ずかしさに震えながらも無言のまま、恵に手を伸ばす。

その手に、指が絡む。

3人の視線が交わる。

扉の向こうの世界は、完全に閉ざされた。

そこにあるのは熱と欲と、逃れられない縺れだけ。

夜は、まだ終わらない。


みみの白い喉が、息を呑むたびにつま先まで震えていた。

悟の手が彼女の腰を包み、唇が鎖骨をなぞる。

触れられるたびに、身体の奥から何かが揺さぶられる。

悟「ほら……こっちはどう?」

囁きと同時に指先が敏感な場所を撫で、みみの口から甘い声が漏れた。

「や……悟、それ、だめ……んっ、あっ……。」

その声に、伏黒恵が目を細めた。

彼女の脚の間で動く悟の手と、快楽に乱される表情。

あれほど彼女が自分に縋ってきたのに、いまは完全に――

悟に抱かれている。

恵「……ずるい。」

小さく、つぶやいた。

悟はその声に気づくと、ちらりと彼を見やる。

悟「何が?」

恵「全部……持っていく癖に。俺には1度も、こんな顔見せたことなかったくせに。」

恵の声には怒りとも、嫉妬ともつかぬ熱がこもっていた。




背徳の熱が、部屋をゆっくりと包んでいた。

カーテン越しの灯りは落ち照明はほんのりと橙に染まり、空気までもがとろけるようだった。

悟「……恵の痕、ついてるね。」

悟の指が、みみの鎖骨に残る薄紅の跡をなぞる。

その1本の指がなぞるだけで肌はびくりと跳ね、みみの喉から熱の混じった息がこぼれた。

「ん……っ、それ、あんまり見ないで……。」

恥ずかしさが滲んだ声。

それを、悟は面白がるように笑みを深める。

悟「だって、見せてくれたじゃん。恵にこんなに乱されて、蕩けた顔まで……。」

その指が、胸元へ滑り落ちる。
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