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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第11章 離れゆく心


立川に着いて仮眠室で休もうと思ったら、璃子もついてくる。

なんでついてくるんや…。


空いている部屋の扉を開けて、閉めた。

なんや、今の…は?鍵開いとるやん。なんで服着てないん?


幻覚かと思い、もう一度開けてみる。

やっぱおる…!え、どないしよ…鍵せんと…あんなん見たら男なんて速攻で襲ってまう!


「宗四郎くん?どうしたの?」


「いや…なんでもない。はよ部屋入り。」


一緒の部屋にすると言う彼女を無理やり別の部屋に押し込み、もう一度あの部屋の扉の前に立つ。

鍵…鍵せなあかんから…それだけや。


中に入って鍵を掛け、とりあえず布団を掛けようと思ったが、布団が尻の下にある。

これはどういう状況や?なんで下着姿の璃沙がおる?いや、おるんは当たり前やけど。

鍵も掛けずに下着姿になっている彼女を見て混乱してしまった。


鍵と下着姿は百歩譲ろう、めちゃくちゃ足開いとる。

ちょっとでも下着がズレれば毛が見えそう…。


「神谷、起き?そないな格好で鍵も掛けんと、おるもんやない……起きろや。」


軽く肩を揺すったが起きなかった。


「ん…あ…あつい……。」


「暑い?」


別に暑くはないが…なんか夢でも見とるんか?


それよりも、好きな女が下着姿で足を広げて無防備で寝てる方が、どれだけクるかわかっているんだろうか。


「……君が悪いんや…。」

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