第10章 悲しみの中で
目が覚めると下半身の疼きはなくなっており、代わりに肋が少し痛かった。
下は何も履いていなくて、足の間には宗四郎がいる。
まさか…寝てる間にイかされた?え、なんで私起きないの…。
「起きた?めっちゃ可愛かったで。寝ながらイっとんの。」
やっぱり…肋に負担がかかるからまだしたくないのに…。
脱がしたものを綺麗に戻し、抱き起こされて仮眠室を出ていく。
「もっとイきたかった?」
クスクスと笑う彼を無視すると、背中を撫でなから下りてお尻をサワサワと撫でる。
「1回で終わらなよかったな。負担なる思たからあれ以上はせぇへんかったけど。」
「……治ったら覚えててね。」
その時、通信機からとある情報が流れてきた。
四ノ宮長官の訃報を報せるものだった。
第1部隊で討伐があり、怪獣9号は長官を狙っていたようだ。
鳴海隊長や日比野、四ノ宮は大丈夫なんだろうか。
四ノ宮…あの子は…。
四ノ宮長官ですら敵わなかった9号を私たちは倒さなければならない。
「四ノ宮……。」
ただ黙って頭を引き寄せられる。
その後程なくして、全国の防衛隊員が四ノ宮長官へと敬礼を捧げた。
強くならなきゃ…もっと…。