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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第10章 悲しみの中で


「ほな、そろそろ休憩やから、僕ら行くな?」


肋に負担がかからないよう腰を持って立たせられ、執務室を出て仮眠室に向かう。

肋の方はそこまで酷くないので、変な動きをしなければ基本大丈夫だ。

だが、休憩の時には必ず仮眠室に連れて来られて、横になって休めと言われる。


仮眠室に入り横になると、唇が重なった。


「あーはよ抱きたい。ちゅってするだけのキスでも勃ってまう。」


ならしない方がよかったのでは?

いやでも、肋がそんなに痛くないのなら出来るのでは?


「何もしなくていいなら、していいよ。」


「アホか、バカか!揺らしたら痛いやろ!」


あなたのことを考えて言ったのに…いや、私のことも考えてくれているのはわかっている。


じゃあこっち…と軽く舌を出した。


「っ…うっ……せぇへん!せめて後1ヶ月はせぇへん!」


今めっちゃ悩んでたよね、抑え込んでたよね。

防衛隊の技術があればそんなかからないと思うのだけれど。


というか、1人でしないのだろうか。

1人でしてるとこを見たいなんて言わないから、あまり溜めて欲しくはない。

次する時が怖い…。


「宗四郎、好きだよ。」


「……もぉあかんて!!今言われたら我慢出来へん…僕も好きなんやからな!君よりも好きなんやから!!」


えぇ…私の方が好きだし……というのは言わずに、好きと言われたことが嬉しくて頬が緩む。

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