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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第9章 心は傍に


「璃沙!!来い!演習場に引き込むぞ!!」


「了!」


副隊長と一緒に本獣の攻撃を躱しながら、演習場の方へ退っていく。


3番ゲートの近くまで来ると、四ノ宮と市川の分隊が機能しているようだ。

連携をする余獣を掻き乱している。


あ、車両が何個も壊される…。


副隊長が見逃した本獣の攻撃を銃で撃ち無効化した。

危なかった…あんなの食らったらいくら副隊長でも…。


「小此木ちゃん、3番ゲート解放。」


開いていくゲートの中に入っていく。


「あ…。」


「開けた意味ないやんけ!!高いねんぞ!その扉!!」


せっかく開けたゲートを本獣は殴り、変形させた。

そして、見ていたはずなのに、本獣の姿はゲートになかった。


「お前、誇っていいぞ。こんなに俺と殴り合える奴、怪獣にもそうそういねぇ。是非とも食って糧にしたいねぇ。」


「っ!副隊長!!」


いきなり副隊長に突き飛ばされ見ると、本獣の拳が彼に飛んでいく。

見えた…副隊長が全解放して本獣の腕を斬り落とすのが。


彼の姿は土煙で見えないが、腕を斬り落としているので大丈夫だろう。


「すまん小此木ちゃん、緊急につき申請省略や。ここなら本気出しても隊員巻き込む心配ないやろ。」


「はっ!小此木!リミッター解除許可申請!!」


戦力全解放87%。
立川を、未来を…守る為に全力でいく。

解放戦力にさほど差がないとしても、未だに彼の速さにはついていけない。

それでも彼が全解放した以上、私もしなければ巻き込まれる。

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