第7章 任務の傍らで
2人が一緒に攻撃を仕掛けるようなので、私は止血をしながら隙を探す。
市川が今持てる力を使って撃ち込んだ攻撃は、余獣の死骸が壁となり防がれていた。
「あーその様子だとこれで、万策尽キた感じかな。」
「っ!市川!!」
すぐに駆け出し庇おうとしたが間に合わず、私の方まで銃弾のような攻撃が飛んでくる。
あたっているが気にせずに市川の下へ向かった。
まだ死なせてはいけない、あの人が言っていたんだ、市川には壁を超える可能性があるって。
市川に指先を向けている怪獣に向かって銃を撃ちながら近付いた。
そしてそのまま刀を振り翳す。
「っ、あ"っ!?」
なんとか心臓は躱したが、いけないとこにあたった気がする。
呼吸音がおかしくなった。
息が出来ない…早く怪獣繊維で……いや、肺はさすがに無理かも。
意識も保てそうにない。視界が白く霞んでいく。