• テキストサイズ

未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第7章 任務の傍らで


動きを見落とさないように見ていると、その人物は姿を変えていく。

人型の怪獣…。


「試験会場に現れた人型…!!」


こいつが、四ノ宮がやられたというやつか。

エリンギみたいだな……。


「あーこのまま退くのもなんだし、せめて隊員の生きたサンプルでも持って帰るかぁ。」


一気に雰囲気が変わった。


市川がすぐに斑鳩へと連絡を取ろうとするが繋がらない。

そうだ、私も先程試したが何故か繋がらないのだ。

どうやら、あの怪獣の力のようだ。


「市川!大丈夫か!」


今の狙いは市川のようだ。

だが市川も躱している、完全には躱し切れていないが。

っ!躱した!


「伊春くんは離脱して増援を!神谷さん、援護します!」


なんであなたが仕切ってるのよ。


「市川、あなたも離脱しなさい!ここは私が…っ!」


脇腹かすった…いきなり撃ち込まれて躱し切れなかった。

次は古橋を狙っている。慌てて突き飛ばすが、肩にあたってしまったようだ。


古橋が離脱した、市川は戦う気のようだ。

彼は躱しながら銃を撃っている。


だが怪獣は彼の目の前まで迫り、増えた腕の指の分も膨れ上がった。

慌てて市川を突き飛ばしながら前に出る。

ピンクが横切ったように見えた。


シールドを全開にして致命傷は避けた。


ちらっと後ろを見ると、古橋が戻ってきて市川を助けたようだ。


そうか、私たちはここから出られないのか。

なら…この怪獣を倒せばいい。

って、そんな簡単なことではないのだけれど。


恐らく、識別番号がつくほどの怪獣だろう。

/ 153ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp