第6章 別の人
背中を浮かせると滑り込んだ手がホックを外し、服を脱がされていく。
「どうして、そこまで私を想ってくれるの?どうして好きになってくれたの?」
壊れ物を扱うように優しく手の平で包み柔く膨らみを揉む。
心臓の位置に優しくキスをされた。
「……解放戦力が上がらなくても、必死に努力し続ける君が美しかった。体調管理が下手なのが惜しかったが…ふふっ、訓練でオーバーヒートばっか起こす君が愛しかったんだ。」
突起を口に含み唾液で濡らして舌で塗り広げる。
舌先でちろちろと舐めるとまた顔を上げた。
「言ってくれただろう?"解放戦力が上がらなくても強くなって、鳴海隊長の右腕になってみせます"って…待ってたのにな。」
鳴海隊長の隣にいてくれなくても好きだよと肌にキスをしながら囁いた。
そんな彼を見ていられなくて、顔を背けて腕で隠しながら涙を流した。
ごめんなさい…ごめんなさい、応えられなくて…。
「泣くな。ボクの為に泣かなくていい。その涙は自分の為に取っておけ。ボクの傍にいてくれる限り、泣く暇がないくらい幸せにしてやるから。」
彼の気持ちを聞いたら、このままじゃダメだと思うのに、離れたくない。
応えられない私が傍にいてはいけないのに…。
「愛してる。」
彼はそう囁いて額に優しいキスを落とした。
涙を拭い見つめて微笑んでくれた彼は、首筋に何度もキスをしながら胸を優しく揉む。
あぁ、この人もこんなに優しいんだ。
主張をしている突起を摘み捏ねながら、もう片方の突起に唇が辿り着いた。
優しく愛撫をされる度に幸せな気持ちになる。
私は愛されている、独りじゃないんだと思えるから。
だから、ダメだと思うのに手放せない。