第6章 別の人
ちゅっと吸ってから優しくゆっくり舌で愛撫をされて、もどかしいのに満たされる。
突起を刺激していた手が下着の中に伸びて、茂みを優しく撫でた。
キスをするようにリップ音を立てて何度も突起を吸う。
「ん、あ…弦……もっと…。」
「もっと、どうして欲しいんだ?……ふっ、今イかせてやる。」
困ったように眉を下げて見つめれば、笑って指を割れ目に押し込んだ。
「こんなに濡らしてたのか…少し動かすだけでくちゅくちゅ音が鳴ってしまうな。」
下を向いていることで落ちた前髪から覗く目が、熱く揺れて私を射抜く。
陰核をふにふにと刺激する度に水音が響いた。
僅かだった刺激が激しくなり、自然と水音も大きくなる。
激しく陰核を擦られて、恥ずかしいくらい音が鳴ってしまう。
「ひゃっ、あっ…げ、んっ!あん、っ…ぁああっ!!」
「もうイってしまったのか?クリを触り始めてからそんな経ってないぞ?」
腰が大きく跳ねて、お尻を温かい液体が伝った。
濡れた指を舐めて服を全て脱いだ彼は、私のズボンや下着も脱がしていく。
「もっと時間をかけて愛したいんだが、寝る時間が少なくなってしまう。」
「弦の、舐めたい…。」
「ボクはいい、今度してくれるか?」
コクっと頷くと、股に顔を沈めた。
ゆっくり指を挿れながら、陰核に舌を這わす。
ちろちろと舌先で舐めたかと思えば、ぢゅっぢゅっと吸い始めて、腰が浮いてしまう。
嬉しそうに笑った彼は、唇を離して指の動きを止めた。
「ボクの愛撫でトロットロになってしまったな。可愛い…。」
ビクビクと震えた腰が落ち着くと指を動かして、陰核の裏側を撫でる。
舌も陰核に這わせて激しく動かした。
「あっ、あっ…まって、やだ……いれて、ほしっ…。」
出ちゃう…嫌だ、自分のベッドを汚してしまう。
というか私、吹いたことないのに…。