第6章 別の人
キスをしながら胸を揉み、舌を激しく絡ませる。
唇が離れると首筋に何度もキスをしながら、突起を弾いた。
「ん、あ…鳴海隊長……んっ。」
「弦でいい。」
耳元で囁いて胸に移動し、突起を口に含んだ。
口の中で舌を使ってコロコロと転がされる。
次第に甘い声は大きくなっていき、お腹を滑る舌は茂みに辿り着いて陰核を刺激した。
副隊長に舐められたことなんてなかった。
いいや、もう忘れよう。あの人のことなんて…。
どんなに好きだとしても終わってしまったのだから。
「弦、あっ…んあ、イくっ…!」
どのくらいか与えられる快感に身を委ねていると、熱が上り詰めて弾けた。
「思ったよりも声が可愛すぎてびっくりした。挿れらどんな風に鳴くんだ?」
膣口を撫でた指が沈み、陰核の裏側をトントンとノックする。
水音が響く…。
少しすると指が増え、ナカでバラバラに蠢き始めた。
「璃沙、イっていいぞ。ボクがいくらでも気持ちよくしてやる。」
私、いつから名前で呼ばれてたっけ…だが、付き合っているのだからいいかと考えるのをやめた。
指を締め付け始めたことに気付いた彼は、指の動き早め私を攻め立ててくる。
「あっ、んぅ…はっ、あぁん!!」
「イき顔も最高だ。そろそろ挿れてもいいか?」
頷くとヘッドボードに手が伸び、避妊具を持って自身につけた。
ゆっくり、ゆっくりと沈めてきて、その間も大丈夫かと何度も聞かれ顔を見つめられる。
私が今までしてきたことを知っているはずなのに、それでも彼はとても優しく抱いてくれた。
私の肩を抱きながら眠る彼を見つめ、付き合おうと言ったことを後悔した。
もしかしたらこの人は、本気で私と付き合いたいと思っていたのかもしれない。
じゃないと、あんな優しくするはずない。