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未来の為に【怪獣8号:保科宗四郎】

第5章 移り変わり


仕事を終わらせて宗四郎さんの家に帰り、簡単なおつまみ等を作って冷蔵庫に入れ、お風呂を沸かしておいた。

飲むのなら恐らく先にお風呂に入るだろう。


2人が帰ってきて、姉が少し作らないといけないものがあるからとキッチンに立った。

宗四郎さんはお風呂に入るとリビングを出ていく。


「お姉ちゃん、彼氏いるなんて知らなかった…。」


「あーうん…去年くらいから付き合ってるんだけどね、私だけじゃ足りなかったみたい。」


「お姉ちゃんなら、すぐいい人見つかると思うよ。吐き出しきっちゃったら次行こ?」


ありがとうと答えた姉は料理を終え、宗四郎さんの背中を流しに行くと浴室に向かう。

は?
驚きすぎてすぐに止めることが出来なかった。

おかしいでしょ、彼女がここにいるんだけど。


「ま、待ってっ…!」


状況を理解し慌てて私も浴室に向かう。


すでに姉は浴室の扉を開け話しかけている。

どうして宗四郎さんはありがとうと言って招き入れてるの?

いくら一度した仲だとしても、今は私と付き合ってるんだよね?

あれ…付き合ってるよね…?


結局私は誰にも愛されないのだろうか。

いくら男と身体を重ねたとしても、私自身は愛されないのだろうか。

そんなの、いくらしたとしても寂しさを埋めれるはずなんてなかった。

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